あの地震から今日でちょうど10年。俺は当時横浜で働いていたけどビルの7Fにいて後輩と話していた。転職が決まって引き継ぎをやってる最中だった。
14時50分ちょっと前から揺れ始めて5分くらい揺れていたけど、あまりの揺れにその時はもうダメだと思って机の下から手を伸ばして引出に入れてあった携帯を取り出して俺はダメかもしれないと実家にメールを送っていた。激しく揺れてる中で意外に冷静だったかも。揺れている最中はまだi-modeは使えていたけど、地震が終わった後は全く繋がらなくなっていて、地震の震源や被害状況が全然わからなかった。その時はまさか実家のほうが酷い揺れだったというのを知る由もなかった。
ビルの上だけが大きく揺れていたわけでもなかったというのは、会社の池の水が減っていたのを見て分かった。地震後帰る前に荷物をとりに建物に入ったら会社の中はめちゃくちゃで壁があちこち割れて棚から物が全て落ちて、コピー機は大きく移動してたし、今まで見たことがない状況だった。
その後すぐ帰宅したけど電車はとまっていたので、途中までぎゅうぎゅう詰めのバスで行って残りは歩き。ただ、その途中の光景は意外に普通だった。理容室で普通に散髪してもらってる人を見たし、病院の駐車場ではタクシーが普通に営業待ちしてたし。アパートはかなりぐちゃぐちゃだろうとなと思っていたけど大したことはなかった。これは帰宅直後の写真でテレビの画面に津波警報が出ているから当時の写真だと分かる。
ぱっと見、ただの片付いていない部屋と思えるかもしれないけどPCのディスプレイ上の棚から本や書類が落ちて散乱していただけ。奥に見える壁に立てかけていたスノーボードは何ともなかったし、買ったばかりの薄型テレビが倒れていることもなかった。途中で見た光景とアパートの状況を見ると何でこんなに会社と違うのだろうと思ったけど、会社のあたりは関東大震災でも大きな被害が出た地盤が弱い地域で、俺が住んでいたあたりは地盤がしっかりしたエリアだったという違いなのだろう。
今はこの写真を見て何故キーボードが3台もあるのだろうと不思議に思っているところ。そういえば当時はPCを組み立てまくっていてそのせいだろうか？
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